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今日は、アムウェイはノルマがないのになぜ借金になってしまうのかっていうことについて解説していきたいと思います。
みなさんですね、アムウェイのセミナーに参加された方はわかると思います。
アムウェイの報酬プランを聞くと、上が儲かるわけじゃなくて、成果に応じて報酬が得られる、公平なプランだと感じる方って多いと思うんですよね。
初期投資がほとんどなくて、日用消耗品をブランドチェンジするだけで始められるのが、アムウェイの良い所だよみたいな話をされるわけなんですよ。
ただ、周りを見渡すとですね、アムウェイをして借金を作ったとか、夜逃げしたみたいな、そういう話を聞くことがあると思います。
これはどういうことなのかっていうメカニズムについて、今日ちょっと解説していきたいと思います。
アムウェイで目指すべき「タイトル」
まずですね、アムウェイを頑張るっていうことはどういうことかっていうと。
アムウェイでは最初に目指すタイトルみたいなものがあって、昔はDD、ダイレクトディストリビューターというタイトル、今はプラチナム、略してPTって言われるみたいなんですが、PTというタイトルをまず目指します。
日本円でですね、自分から始まるグループの売上が200万円ほどの売上で、このPTというタイトルになれるんですけども。
このPTを達成すると、約ですね、自分の手元に入ってくる月収が20万から30万ぐらいになると思います。
しかしですね、簡単にこのタイトルが達成できるのかって言うと、そうではないんですよね。
「タイトル維持」のプレッシャー
まずPTになるためには、1ヶ月の総売上が自分から始まるチームで約200万円必要ですと。
その売り上げを1年間の中で6ヶ月ですね、6回、うち3ヶ月は連続して達成することでPTっていう資格を達成することになります。
そしてPTになればもう安泰というわけではなくてですね、このタイトルっていうのは200万円という売上をキープしなければタイトルもちろん落ちるわけですよね。
仮にあなたがですね、もし1年間、6回苦労をしてPTになったとしましょう。
本業をしながらアムウェイをやられてると思うので、アムウェイでの収入が20万とか30万とかっていうのを取れるようになった状態ですよね。
その時のみなさん、どういう心理かっていうと、1年かけてやっとPTになれたと。
そしてアムウェイから約20万から30万ぐらいの収入が入ってくると。
そして自分にもグループが50人なのか100人なのかっていうグループができて、リーダーとして多少チヤホヤもされ出してると思います。
セミナーなどで講師をしたり、アドバイザー的な役割をしている人もいるかもしれません。
このような状況でPTというタイトルを落としたくないっていう心理状況になると思うんですよね。
このPTっていうのをキープもしくはもっと上のタイトルを目指して行きたいという状況だと思います。
このPT以上のタイトルを達成された場合であれば、もっとその気持ちは大きくなるかもしれません。
借金と大胆な勧誘のメカニズム
しかしですね、翌月、またPTに向けてですね、売り上げはゼロから始まるわけですから、また200万っていう売上を目指してですね、頑張り始めるわけなんですけども。
例えば月末ですね、あと締切日まであと3日になった時に、200万円達成するまであと20万売上が足りないと。
こういう状況になったとしましょう。
そうすると、みなさんはあと3日でこの20万って売上を何としてでも集めたいと、そんな時にこの売上を上げるために、どんな行動をみなさんならとりますか?
例えば、あと3日で新規開拓っていうのを続けて、まだアムウェイのメンバーになってない方に声をかけて登録をしてもらい、アムウェイの商品を使っていただくことで、この20万円というのを集めるのか。
いや、現実的に厳しいぞって思った人は、既存のですね、もうすでにアムウェイの製品を気に入ってるグループの方にですね、声をかけて、「何か必要な製品はない?」とか、「この商品が出てるからこの商品を試した方がいいよ」みたいな感じで圧力をかけると。
そうするとグループからの売上が上がるかもしれません。
でもそれでも足りない場合、どうしますかね?
みなさんは。
新規にも声をかけた、グループにも声をかけた、でもまだ足りないと。
約20万足りないと。
そうなった時に、翌月このPTっていうのを達成すれば、2、30万が入ってくるわけですよね。
まあ、来月ボーナスが入ってくるのであれば、先にクレジットカードで20万円分足りない分、自分で買っちゃえって思って、浄水器だか空気清浄機だか、不要なモノをですね、買ってしまうケースってあるんじゃないかなって思うんですよね。
なので20万っていう収入を得るために20万円買い込みをしてトントンだみたいな、こういう感じに感じられる方もですね、いらっしゃるかもしれないんですが、トントンじゃないわけですよね。
20万の収入を得るために20万買い込みをして、ただ皆さんはこの1ヶ月動いた活動経費だったり、セミナー代かかってるわけですよね。
なので赤字なんですけども、このタイトルっていう呪縛にですね、囚われた人っていうのはそれが見えなくなってて、買っちゃうわけですよね。
で、またですね、このPTっていうのは、なんとかキープできたとしても、翌月は売上ゼロからまた始まる。
そして月末はまたやってくるわけですよね。
今度は30万足りないと、あなたはどうしますか?っていうことなんですよ。
これが強引な勧誘だったり、製品購入の強要っていうのを生み出すメカニズムだと思います。
これが今PTの話を例に出しましたが、このタイトルが大きくなればなるほど、エメラルドとかダイヤモンドとか、それ以上のタイトルになれば、売上も大きくなってきます。
キープするべき売上っていうのも大きくなってくる中で、あと100万足りないと、200万足りないと。
達成するためには売上をなんとかしなければっていう心理で借金をしたり、買い込みをしたりっていうケースが横行してきたのが、このアムウェイっていう会社の歴史なんじゃないかなと思います。
毎月の売上がキープできないとなれば、必要のない商品を買い込みしたり、それをインターネットの買取ショップへ流したり、借金をしてもおかしくない心理状況が生まれるんじゃないかなと私は思います。
何のためにその副業を選びましたか?
で、ここではアムウェイを例にあげたと思うんですけども、アムウェイ自体はノルマもなく、平等で公平なプランなのかもしれないんですが、それをやる、このマーケティングプランの中で活動していくのは人間なわけですよね。
元々は副業で稼ぎたいとか、自由なライフスタイルを送りたいと、そのための手段として始めたアムウェイが目的に変わってしまう瞬間だと思います。
幸せになるためにこのアムウェイを選んだのではなくて、タイトルを維持するためにアムウェイをやってると。
これに変わってしまうわけですよね。
ネットワークビジネスには魔物が住んでるよっていう言い方をする方っていうのは結構いらっしゃるんですけども、そう言われるゆえんが、ここにあるのかもしれません。
ネットワークビジネスをみなさんにですね、必死に勧誘してくる人っていると思うんですけど、その勧誘してくる人の背景ですね、ここまで心理状況まで理解をしてみると、なぜこんなに必死なのかっていうのが、もしかしたら見えてくるんじゃないかなっていうふうに思います。
まとめ
はい、そんな感じでですね、今日はアムウェイという会社でですね、なぜノルマがないのに借金をしてしまうのかっていう部分を解説していきました。
アムウェイ頑張ってる方もいらっしゃると思いますし、この記事をもしかしたら見ていただけるかもしれないので、被害者が広がらないように、ぜひですね、頑張ってる方にこそですね、見ていただきたいなと思って、この記事を書きました。
ぜひ冷静になって、基本的にビジネスの本質っていうのは、お客様に価値を提供したり、お客様に喜んでいただくことで、自分が利益を、リターンっていうのをいただけるっていうのが本質だと思いますので、そこを見失わないようにしていただけたらなと思っています。
ということで本日は以上です。
ありがとうございました。
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